ペアリング(結婚指輪・婚約指輪)の手作り体験 | ついぶ名古屋工房

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ついぶ名古屋工房の仲間たち

ついぶ名古屋工房の大事な仲間たち

当工房には仲間とも言える、可愛い植物さん達がいます。

種類も様々で季節ごとに変化をもたらしてくれるので、スタッフ間のコミュニケーションに一役買ってくれていたりも。

 

 

何もない空間はなんとも寂しいものです。

しかしそんな空間にたった一つ植物があるだけで空気が華やぐとは…

話すわけでも劇的に変化をするわけでもない彼らですが、その存在は温かみと優しさを感じさせてくれるのです。

 

お世話に奔走するスタッフ達

とは言いつつも、当工房のスタッフ達は植物さんのプロではありません。

金属と向き合い、ひたすら技術の向上に熱を燃やし、時間を忘れ作業に没頭して周りを顧みない様はむしろ相性が悪いと言えましょう(笑)

 

 

それでも当工房に迎えた植物さん達を不器用なりに責任を持って育てようと奔走する日々。

各々で個性の分かれる植物さんたちはそれなりに手強いのです…!

気温の変化に対する耐性や水の量、肥料の有無や種類…もはやパニックだったりします(苦笑)

問題が起こるたびに調べ、対策を講じるのですが中々すぐに結果に繋がらないことも。

体調を崩すのはあれよあれよとあっという間なのですが回復はゆっくりで、人間とさして変わらないのでは…!?と思ってしまうほどです。

あまりの難しさに

 

喋ってくれたら早いんですけどね

 

なんて夢があるようなことを夢がないようなトーンで求めるスタッフも出てきました(笑)

家に植物なんていないです!というスタッフばかりの工房で、最初は不慣れで育てることに自信もなさげだった皆ですが、悪戦苦闘しながらボヤきながらも少しづつ愛着をもってお世話をしてくれているように感じています。

 

 

窮地を乗り越えたオリヅルランとドラセナ

当工房の中でも古株なのがオリヅルランとドラセナです。

オープン当時からの馴染みで、深い付き合い…なのですが。

かれこれ4年強の月日が流れましたがその間になんと、あわやお別れの危機がありました。

 

 

この記事をしたためさせていただいているスタッフは途中から配属となってやってきた、いわば外部の人間だったりします。

そう……実は当初の初めましての彼らの姿を知らないのです……!

そして当初の姿を知っているスタッフは聞き出す前に各々の道へと新たに進み—情報が潰えました(苦笑)

一番昔の姿を知っているのに最初の若かりし頃の姿を把握できていない、ゆえに、ズボラなお世話体制になってしまったんですね。

 

そんなこんなで過ごすこと1年。

ふと気付きました。

 

…葉っぱ、短くなってない?

 

お水の管理しかしてこなかった某スタッフはやっとその事実に気が付いたわけです。

実は葉先がどんどん枯れていっていたオリズルランとドラセナ。

 

 

その枯れた部分は復活しないという理由と見栄えが悪いという理由で、実は他のスタッフがかいがいしく剪定していたんですね、ビックリです。

その事実が発覚してからというもの、より注意深く観察することにしました。

 

確かに枯れていっている…だと…!?

 

気付かないとはすごい…

それほど尋常じゃない速さで枯れているのです。

流石に焦った某スタッフはあれこれネットで調べて、一度オリヅルランはお持ち帰りすることに。(ドラセナは大きすぎて無理でした…)

我が家の庭で鉢をひっくり返してみると悲しい惨状になっていました。

 

…く…腐っている…!!

 

太く白い立派な根っこが持ち前のオリヅルラン。

その半数以上が茶色くグズグズッとしていたのです。

あの頃を思い返すと水が多かったのだと感じています。なるほど、愛が重かったわけですね。

慌ててお釈迦になってしまった根っこをおさらばし、健康な新しい土へと植え替えました。

その後は、安心だ!と再度工房に戻したのですが、それでも、復活しない。

留まることはおろか変わらず進行する枯れ具合には驚かされました。

何が原因かわからずにあれこれしていると当工房に救世主が現れたのです…!

 

当時人手の移り変わりが激しかった当工房は他工房から助けてもらいながら営業をしていました。(植物たちどころではないという…)

その一人になんと植物さん達のプロのお友達が!!

それに縋らない手はなかった我々は早速質問攻めに……申し訳ない事をしました(汗)

嫌がるそぶりなくお答えいただいて助かりました、ありがとうございます。

 

そして発覚した原因は「栄養不足」でした。

……。

 

飢えていたのか…!

 

 

緑色の錠剤を鉢に入れてあげたところ、1週間程度で新芽が次々と生えるようになりました。

さらに時が経つと葉にはツヤとハリが出るようになり、なんといっても葉っぱの幅が全く違うのです…!

某スタッフが知っていた姿の約三倍近く、長く立派な大きい葉っぱたちに成長していくではありませんか。

 

こんな姿は初めてだ…随分とひもじく生きてきたのね…

 

可哀そうになるほど見る影もなくわさわさと元気に成長した姿に、申し訳なさと安堵を覚えたのでした。

 

そしてもう一方のドラセナ。

鉢が大きく、中々根っこの状況を見てあげることができませんでした。

一度だけ根詰まり防止に鉢を大きめに変えてあげたのですが、これといって根っこに問題は見てとれず。

近場の園芸用のお店にも葉っぱの状態を写真と共に持って行ったのですが、気温じゃないかと思いますとのことで、すぐ出来る対策は見つかりませんでした。

救世主が現れても現状維持、ないし進行を遅らせるので目一杯の日々でした。

どちらかというと変化に乏しいイメージのドラセナでしたが、ある時、大変な変化を見せたのです。

 

これは…花…?

 

 

もっとも先端の部分からどのスタッフも気づかぬうちに何かがニョキニョキ伸びていました。

先端にポンポンのような部位が見て取れる形状で、スタッフ間ではネギ坊主のようだ、などと話題になっていたほど独特な見た目です。

よくよく見ると先端は蕾のような房の集合体で、十中八九花であろうという結論には至ったのですが、如何せんドラセナに花のイメージがありませんでした。

そうなれば活躍するのはネットやSNSですね、すぐに検索に掛かる各スタッフ達。そして見つけた文言に阿鼻叫喚です。

「フレグランスという名が付くほど匂いが強い」「白く可愛らしい花」「毎年咲く子もいる」

ここまではなるほど、フムフム、といった内容です。

「十年に一度咲くかどうか」

え、珍しいんじゃん、ラッキーなのでは?からの

「生命の危機の時に子孫を残そうと咲くため」

こうきました。

 

…命がけじゃないっすか!?

 

最後通牒かの如くニョキニョキ凄まじい速さで成長する花に愕然とする当工房のスタッフ達は、どうにか山を越えられないかを模索しました。

色々と調べてみた結果、花が咲き切る前に剪定した方が良いという内容を発見。

切り花と同じように水に差しておくと花を観賞できる可能性もあるという事で即実践に移すことに…

結論から言うと花は咲きました!

確かにすごい香りで、朝お店に入るとフローラル系の香水のような空気が充満していました(笑)好き嫌いも激しく分かれそうです。

 

 

そして大事なのはドラセナの本体。

カットしてからというもの、現状維持が続いていました。

枯れはしない…けれど成長もしない…。

なんとももどかしい日々を過ごしていました、が!

実はこの春、一気に暖かくなりましたよね。

するとそれに合わせたかのように花を切り取った茎の脇から新芽ちゃんが顔を覗かせていたんです!!

ようやく現れた春に、越えた山場に胸をなでおろすスタッフ達なのでした。

 

 

何気に増加する仲間たち

さて、山場を乗り越えてきたオリヅルランやドラセナ以外にも当工房では5種類の植物さんがいます。

それらの子たちは山場に入る前や山場渦中に迎えた子たちだったりします。

決して諦めていたわけではありませんよ…!(笑)

 

先の2種によってベースがなんとなくわかってきたこともあり、ほとんどの子は迎えた当初よりも着実に成長をしています。

1種だけ枯らしてしまいました…ごめんね…。

そして成長し続けると必然的に鉢を超えてきます。

そうなった植物さんはどうなるのか。ご存知の方も多いでしょう。

そう、鉢が大きくなるか、鉢が増えるかです!

何気に広いスペースを持ち合わせない我が工房は、半ば強制的に後者を選択することになります。

枯れず、体調を崩すことなく元気に成長してくれる姿は、励みになり大変喜ばしい事ですが、如何せん置く場所がない…!

当初は大きすぎず小さすぎずの鉢が一つだけだったオリヅルランは同じくらいの鉢が4つになり、ドラセナは枯れかけた木から芽を救出したことにより3つに分かれました。

そこに玉翁殿やワイヤープランツ、ガジュマルにパキラやヘデラといった小さい鉢たちも参入することによってプチ植物パニックが起きています。

植物の名前が覚えられないスタッフも多数出てきたことにより、プロフィールシートを作成することに(笑)

 

 

今の工房の仲間たちで迎える初めての夏…

誰も欠けることのないよう、本業の合間に癒されながら様子をうかがっていきたいと思います。

 

育てているとある程度は愛着が湧いてきたりします。

数多いとなんだかしんどくなってくることもありますので、まずは1種。

直感で「好きだな」と思う植物を皆さんもお迎えしてみてはどうでしょうか?