皆様 お久しぶりです!
名古屋工房店長です!!
気付けばもう
2023年の半分が過ぎるのですね…
年々 時間が過ぎゆくスピードが
速くなっているように感じます。
その分 一瞬 一瞬を大切にしていきたいですね◎
暖かいを越して暑いくらいですが
私的には活発に動ける季節となってきました。
本領発揮ですね!
さて
私が頑張ることができる季節に合わせてか偶然か
なんと
“ついぶ工房”で新シリーズが発表されます!!
題して
『箱庭シリーズ』
伝統的な《吉祥文様》を
現代風にアレンジした3種のデザインで展開します!
京都に本社 及び 本店を持つ「ついぶ工房」では
多くのオプションの中に
いくつか特に人気なオプションがあります。
その一つが
“手彫り”
今回発表するシリーズのポイントはなんといっても
その“手彫り”で織りなすデザインなんです!
◆手彫りとは?
そもそもな話
“手彫り”とは金属加工の彫金と呼ばれる技法の一種で
その中でもついぶ工房は《和彫り》を行っています。
“手彫り”という技法自体は世界的にもあるのですが
《和彫り》は日本で1000年以上の歴史を持つ伝統的な装飾技法で
世界の“手彫り”とは少し彫り方が異なります。
力加減や用いる鏨と呼ばれる道具の形状で
多彩な表現が出来る分
加工としては《和彫り》は若干難しいのだとか。
高度な技術とともに表現力が求められるわけです。
さらに
人の手で一本一本 模様を彫っていくという
非常に手間がかかる技法のため
受け継いでいくことが難しいのです…。
そのため
現在ではとても希少性の高い技法なんですよ!
◆「箱庭シリーズ」って?
先にも触れたとおり
“手彫り”という技法によって生み出された
“和”のデザインを纏った指輪をさしています◎
宝石が煌めく指輪も素敵ですが
「華やかすぎるのは苦手…」
「歳と関係なく永く似合うデザインが好き!」
という方にとっては心に響かないですよね。
そちらに対して この『箱庭シリーズ』は
金属自体の美しさが際立つデザインとなっています。
日本の美意識を大切にしつつ
古来より日本で愛される“吉祥文様”を
現代風にアレンジしたデザイン
現代のスタイルにもマッチするよう
洗練されたデザインが特徴で
“手彫り”によって模様を彫り込むことで
指輪に陰影が生まれます。
その陰影によって独特の立体感ができ
彫った表面に光が反射することによって
ダイヤモンドなどの宝石の輝きとは
また一味違った美しい輝きが。
手の動きに連動してさりげなく
けれど
決して無視できない煌めきは
ここ現代に至るまで
人々の心を掴んで離さないのでしょう。
「シンプルが良いけどワンポイントは欲しい」
「使う上で宝石は環境や丈夫さが気になる」
そんな方たちにも。
シンプルでありながら
指輪に上品な輝きを添えてくれるので
手作りした指輪をより特別にしてくれるはずですよ!
◆『箱庭シリーズ』の選べるデザインとは?
さて
「吉祥文様とは?」
と思った方も多いでしょう。
和小物が好きな方や
着物を着られる方などにとっては
身近かもしれませんね◎
かといって
そうじゃない方たちが縁遠いわけではありません。
実は日本では
至る所に用いられているんですよ!
“吉祥文様”は
なんといっても古来より用いられる
日本の伝統的な文様。
松や亀
植物や動物
自然の要素
それらをモチーフにした
幸運や繁栄などの意味を込めた
ないし
象徴としたデザインなんです◎
特に皆さんになじみ深いとすれば
「市松文様」「麻の葉文様」「鱗文様」
などでしょうか。
ここでは書ききれないほど吉祥文様はありますので
興味があれば
ぜひ調べてみてくださいね!
そんな数多ある“吉祥文様”ですが
その中から『箱庭シリーズ』は3種をピックアップ!
「わかまつ」「いしだたみ」「ろっかく」
込められた意味やデザイン性もそれぞれ異なるので
お二人の《祈り》に合ったものを
ぜひぜひ探してみてください◎
◇「わかまつ」
若松の枝を図案化した文様で
“健康”や“長寿”への祈りが込められています。
新芽が芽生えた松の文様は
新しい季節も象徴としても。
一年中 色褪せることなく緑をたたえる姿は
古来より羨望の的だったのだと思います。
新しく門出を迎えるお二人に。
栄えるという意味で
縁起が良いとされる末広がりの形で始め
これからの生活が豊かで幸せでありますように。
◇「いしだたみ」
寺社仏閣などの参道にも用いられる
石畳がモチーフの文様です。
交差する石畳文様は
途切れることなく続いていくことから
“永遠”や“繁栄”への祈りが込められています。
水引を連想するようなデザインにもなっていて
二人を繋ぐ結び目のよう。
巡り巡って結ばれたお二人に。
離れることなく 末永く
これから先も共にあり続け
かけがえのない幸福を重ねていけますように。
◇「ろっかく」
元々は亀の甲羅がモチーフで
とても格式高く 神聖とされる文様です。
その由来から家紋に使われることも多く
“吉兆”や“長寿”への祈りが込められています。
ハチの巣など
実際に自然界にも存在する六角形は
とても強く 最も安定した形なのだそう。
欠片がはまるように出会ったお二人に。
織るように丈夫で華やかに
多くの幸運を手にしながら
この先も安寧を守り 過ごしていけますように。
◆『箱庭シリーズ』への想い
京都に起源をもつ「ついぶ工房」
当工房の職人たちの技法も《伝統工芸》が基盤となっています。
ゆえに
「日本の伝統を身近に感じていただきたい」
「日本の良き伝統技術を継承したい」
という想いが生まれることは必然…!
ただ
永く続く伝統技法で
古来の文様をそのまま用いるだけでは
先を進む現代では受け入れにくいかもしれません。
けれど
長く愛されるにはそれだけの理由があります。
先人たちの“祈り”は
今も変わらず人々の共通の“祈り”でもあります。
であればこそ。
その想いを文様に託し
さらに現代に寄り添えるよう
デザインをブラッシュアップしました。
ワンポイントのパターンにすることで
身に着けやすくなり
かつ吉祥文様らしく
お好みでデザインの範囲を広げることも◎
また
手彫りを工房内で行うことで
コストも抑えつつ
伝統の継承もできてしまいました!
手彫りの美しさと繊細さ
それらを手軽に楽しむことが出来るので
ご結婚指輪から婚約指輪だけでなく
ペアリングやアニバーサリーリングにもオススメです◎
◆『箱庭シリーズ』の概要
ついぶ工房の全店舗で出来ちゃいます!
店舗は全国で4つ
・ついぶ京都工房(本店) ホームページ(京都)
・ついぶ東京工房 ホームページ(東京)
・ついぶ名古屋工房 ホームページ(名古屋)
・ついぶ川越工房 ホームページ(川越)
指輪のどの程度の範囲に入れるかでも
価格が変わってきます◎
また
「シリーズ内の違う柄を組み合わせたい!」
という場合もご相談くださいませ!
お値段の詳細は以下まで ↓
その他の加工オプションもございますので
「これぞ私たち」
と思える指輪になるよう
色々な組み合わせを考えてみてくださいね◎
◆ついぶ工房について
最近は“手作り指輪”をうたうブランドさんが
沢山出てきています。
まさに激戦なわけですが…
それぞれに特徴があって
比較してみるとそれはそれで面白かったりします。
価格重視だったり
デザイン重視だったり
サービス重視だったり
質重視だったり
それはそれはバラバラです…!
一概にここが良い!とは言えない現状。
雰囲気だったり取り組み方だったり
自分達に合うかどうかも大事なことだと思うので
お時間があれば
色んなブランドさんを見てみるといいかもしれませんね◎
そんな中で「ついぶ工房」は
“制作重視”!!です!!
せっかくの“手作り”指輪なのに
「蓋を開けてみたらスタッフさんの作品では…?」
なんてなったら複雑な気持ちになりますよね…
「綺麗な指輪は欲しいけど
自分達で作った指輪が欲しい…」
「ものづくりに自信はないけれど
“作業を手伝った”じゃなくて“一から作った”って思いたい…」
そんなジレンマを解消したいと思います!
ついぶでは棒状の材料から始まります!
シンプルリングコースでは
金属を直に加工して制作する“鍛造”
という作り方でご制作いただきます!
1. “なまし”て柔らかく
金属はそのままだと硬いので
“なまし”という作業を経て柔らかくしてあげます。
火で金属が赤くなるまであぶって
水でジュッと急冷させることで柔らかくなっちゃうんです◎
もちろんお客様自身にやっていただきます ♪
2. ペンチを使って“曲げ作業”
それが出来たらペンチで端から丸く曲げていきます。
ここが中々に大変で
力とてこの原理を駆使します…!
端と端をピタッと寄せて
境い目が“隙間”ではなく
“傷のような線”に見えるくらい
寄せることが出来れば完璧です◎
3. ロウ材を流し込んで“溶接”を
再び火を使います!
指輪の素材に対応した金属のチップをご用意しているので
それを継ぎ目に置いて溶かしていきます。
温度が融点に達した瞬間に
キラキラ…と光るように継ぎ目に沿って
流れていってくれるんです ♪
4. 木槌で“叩い”て指輪らしく
継ぎ目がバッチリくっついたら
芯金という金属の棒に嵌めながら
木槌で叩いていきます。
一番“手作り感”が出る作業で
どのブランドさんでも
この工程を省くことはしないだろうと思います!
芯金にピタッと沿うまで叩けたら
一気に指輪らしくなってくれますよ◎
表面をツルッと仕上たい方は
ここで指輪のサイズを自分好みに併せてしまいましょう ♪
5. あとはひたすら“磨き”続け…
金属はすぐに綺麗になってはくれません。
中々に強情です。
それでも少しずつ
順を追って手をかけてあげると一変して
素直に光る準備をしていきます。
粗目のヤスリから始まり
紙ヤスリも粗目のものから細かめのものへ
段階を踏んで何度も磨いていきます。
鎚目柄や石目柄を入れる方は
“柄入れ 兼 サイズ合わせ”という名の休憩を挟めますが
甲丸や平打といったツルッとした表面を目指したい方は
内側から外側、側面に至るまで。
ここが踏ん張りどころで
内職のような気分になる方もいることでしょう。
「まだ磨くのか」
を是非越えていただきたいです…!
6. “研磨材”で完成!!
細かい紙ヤスリで整えたら準備は完了です。
それだけでも光って見えるかもしれません。
が。
まだまだです。
クリーム状の研磨剤で
力いっぱい布越しにゴシゴシ指輪をこすります!
疲れているかもしれませんが
残りの力を振り絞りましょう…!
全面しっかりこすれたら
綿で拭いてあげます。
するとどうでしょう…
とっても綺麗に光ってくれるんです!!
これまでの疲れが吹き飛ぶかもしれませんね◎
実際
ツヤ消し加工を最初に希望されていても
「もったいない!」
とツヤ仕上げにされる場合が多発するほどなんです。
ちなみに
ワックスデザインコースは
ワックスというロウソクのような素材を原型材とし
それを好きに削って作った原型をもとに用意した型に
溶かした金属を流しいれて制作する
“鋳造”という方法で作ります。
ただ原型から金属になった段階では
指輪はまだ光っていないんです。
それを“磨く”という工程も
「ついぶ工房」では
お客様自身に行っていただくのですが
それを用意しているブランドさんはわずかのようです。
基本的には原型をご制作いただいたら
完成品が届くまでお待ちいただきます。
磨きの作業はスタッフさんが行うわけですね。
ワックスデザインコースの仕上げだけでなく
鍛造で行う
始めのなましの工程は省かれることも多く
曲げる工程や磨きの工程も
お店のスタッフさんが手伝ってしまうことが多いと思います。
実際そうせざるを得ない程
大変な作業でもあるんです。
ただ「ついぶ工房」では
そこもお客様にやってもらうのがスタッフの腕の見せ所
「ついぶ工房」のスタッフは全員 “職人”でもあります。
若い見た目に騙されないでください。
スタッフ自身も手作業で作れるのが前提ですので
どこで躓くのか
どこが難しいのか
は身をもって知っています。
それでこそ
どのような場合にどのような方法が使うと良いのか
知識やコツをお伝えすることが出来るのです。
コツさえつかめれば
始めて金属を触る方でも
綺麗な指輪を作れるというわけなんですね!
磨きだけでも10を超える工程があります。
体力や集中力もかなり使うことだろうと思います。
大胆に木槌や金鎚を振るい
集中してじっくり時間をかけて作業をする
その大変さを経ての達成感は
思い出と共にかけがえのない経験になるはずです。
かといって
無理をしても楽しくはありませんよね。
もちろん作業工程には流れがあります。
ですが
臨機応変に対応できるのも「ついぶ工房」の強みです。
「しんどいな…」
「自分ではどうしても上手く出来ないな」
「手伝ってほしいな…」
「仕上げをする時間がないな…」
そんな時もお気軽にご相談ください!
出来るところは出来るだけ自分でやって
無理なところは頼る
そのようなスタンスでも問題ありません◎
「デザインから工程について気になる」
「何円くらいになるんだろう」
「話だけ聞きたい」
そんな時は無料のご相談をご活用ください!
ご予約いただければお席をご用意します ♪
お電話やメールでもお答えできますので
お気軽にお問い合わせくださいませ◎
自分の納得のいく範囲で
“楽しい” “嬉しい”
という感情と共にものづくりを。
大人になるころには
何かに夢中になることがめっきり減っていきます。
ご制作されたお客様の中には
子どもの頃の図工の時間や
学生時代の頃の集中した出来事を思い出して
「懐かしい」
と感じる方も多くいらっしゃいます。
久しぶりに頑張るからこそ
より色鮮やかな思い出になることでしょう。
幸せな思い出と共にあるのが
生涯を共にする結婚指輪
愛を伝える婚約指輪
恋人と繋ぐペアリング
そんな指輪たちであったのなら
とても素敵だと
私は思います。
大切な人と一緒に過ごす時間と経験
思い出と共に愛着あるお気に入りの指輪を
ぜひ「ついぶ工房」でご制作ください!
皆様のご来店を
心よりお待ちしております◎