ペアリング(結婚指輪・婚約指輪)の手作り体験 | ついぶ名古屋工房

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ついぶ工房のロゴが新しくなります!

皆様 こんにちは!
名古屋工房の店長です。

厳しい残暑でしたね…
元気にお過ごしでしたでしょうか?
今までとは一変
肌寒さもあり秋の香りもしてきましたが
そんな今日 重大発表があります…なんと…

ついぶ工房のロゴが新しく生まれ変わっちゃうんです!!

人によっては

「なんだ、ロゴの変更か」

と思うかもですが
店長がまだまだ下っ端として入社してから
早うん年…
入社当初から共にあったロゴの変更は
もはや重大なことなのです…!

 

◆もともとの名古屋工房のロゴを皆様はご存知ですか?

はい、これです。

幾何学模様のような簡潔なデザインで
シャープなイメージ
を持たれるのではないでしょうか?

こちらの5本の線は

“名古屋のビル群”
“5本の指”

を掛けて見立てているんです。

そして右から数えて4本目には
線が入っていますよね。
お気づきの方もいるでしょう…
そう…

これは“指輪”なんです!

ペアリングでも
右手の薬指に着けるパターンが人気で
婚約指輪や結婚指輪も
左手の薬指に着けますよね。

ということで
4本目に指輪の要素が
盛り込まれていたんです。


このロゴちゃんとも
2023年11月からお別れです。
2017年9月から約6年…お疲れ様でした!

 

ちなみについぶ工房は
当名古屋工房を含めて
全国で4工房ありまして
「京都本店」「東京支店」「川越支店」
があります。

実はですね…
この4工房ともロゴが違ったんです。
面白いことに。

ブランドとしては変わってますよね。
私も最初は不思議に思ってました。

ただ我がついぶ工房
各工房で個性がそれはもう強くて。

その様相も様々だったので
ロゴが各工房ごとにあるのも
ある種 納得してしまいました◎

でも
分かりづらいですよね。

「まさか同じブランドだったとは」

と思った方も多かったかもしれません。

また
個性は個性でいいのですが
それが暴走しては大変です。

ので

この度のロゴの変更に伴い
ロゴの統一もすることにしました!

統一を行うことで
地域ごとにバラバラだった「ついぶ工房」も
“元々の在り方”を見つめ直す良い機会に。

 

ついぶ工房が生まれてから
30年と数年が経ちました。

どうしてもスタッフは入れ替わりますし
他工房をあまり知らない
なんてことも出てきました。

そうなってくると
各工房で意思がズレてきちゃう可能が…!?

それでは困ります。
それはそれは困りますね。

『“ついぶ工房”が生まれた意味』
『皆様に伝えたい想いや体験』
『その先に描く理想』

その意思を統一してこそ
「ついぶ工房」として
より良い体験をご提供できるというもの。

ロゴを一新 統一をする上で
気持ちと決意を新たに
全スタッフ一同「ついぶ工房の想い」を
皆さんにお伝えしていきますね!

 

そしてそしてついに発表です…
新しく共に歩んでいくロゴはというと…

ジャーン!

どうでしょうか?

以前のものと比べると
幾何学的な点では共通であるものの
より軽やかで
柔らかい印象になったと感じませんか?

どのような意味を持ち
どのような思いを込めたのか

気になるコンセプトや成り立ちについてなど…
少々込み入りますので
お話に入る前により分かりやすいよう
予備知識を取り込んでいただこうかと思います…!

 

◆そもそも『ついぶ工房』とは?

ついぶ工房は京都府にある
「東風美術工芸株式会社」を本社に持つ
“手作り指輪の体験型工房”になります。

東風美術工芸株式会社
(コチビジュツコウゲイカブシキガイシャ)は
その名に冠する通り
“工芸”を主体として取り扱う会社なんです◎

当社の代表「中村光男」は京都の生まれで
金属工芸を生業とする家柄を出身としています。

代表である中村自身も
工芸作品を作る作家さんなんですよ!

作ることが大好きで
作家として生きていくために
また
作ることの楽しさを知ってほしい
という思いから
金属工芸の体験教室を立ち上げたこと
が始まりになります。

 

ひとえに“金属工芸”と言われても
あまり馴染みがないですよね。

金属工芸の技法は多岐にわたるため
説明が難しいのですが
簡単に言ってしまえば
金属を切ったり削ったり
曲げたり伸ばしたり
捻ったり重ねたりくっつけたり…
それはもうアレコレして
実用的
かつ美しいものを生み出すというものです。

…抽象的過ぎました。

もう少し具体的に一例を言えば
1枚の金属の板を木槌や金鎚
後は金属の型のような物を使って
ただ叩くだけで
花瓶などの形にしたりしちゃうんです。

想像できますかね?

金属は硬い

という印象が一般的には強いかと思います。
でも
金属を加工する私たちからすれば

硬い粘土

のようなものなんです。

金属を
機械を使わず
人の手で形作っていく

なんて
とても面白いと思いませんか?
ワクワクしちゃいますね。

 

さて
そんなこんなで体験教室を始めたのですが
そもそもな話

「金属工芸の教室って何をやるの?」

というお声も。

馴染みがないだろうという内容なので
当然と言えば当然の結果でしょうか。

口頭では中々お伝え出来ない内容も多く
気になったとしても
「入室するほどでは…」
となることが多かったそうで。

それではお互い勿体ないので
体験教室の体験を始めたわけです。

そこで登場したのが
指輪作り体験ということなんですね◎

一日もかからず手軽に出来ちゃう!
というのもポイントでした。

 

最近では
多くの手作り体験のお店さんが増えました。
指輪作りのお店さんもしかりです。

その中でも「ついぶ工房」
これまでのお話の流れから見ても
お分かりだと思います。

そう…

指輪は指輪でも
ジュエリーではなく伝統工芸なんです!

金属の棒から始まり
加工しやすくなるように柔らかくし
曲げてくっつけて
ヤスリで形を整えて
ヤスリの跡をどんどん道具を変えて
細かくしていきます。

金属光沢は
表面の凹凸がなければない程出てきますから
一所懸命に磨きます。

内側だってちゃんと角を落として
とぅるっとぅるに光らせます。

もちろん…全て手作業です…!!

大変な工程ではありますが
頑張って一連の流れをこなしていただくと…

あらまぁ!なんて素敵な指輪!!

が出来上がっちゃうんです ♪

ちなみに
この指輪作りには
金属工芸で必要な基礎的要素
「なまし(柔らかくする作業)」
「曲げ」「叩き」「削り」「磨き」
などを広く網羅している事から
体験教室の体験として用いられました。

伝統工芸にとっての
チュートリアルのようなものですね。

 

そしてなんと
これが皆様の心に刺さったのです。

それも
この経験を気に入っていただき
入室されてからも
「指輪作りが一番楽しかった」
と言われてしまうくらいには。

 

かくして
一躍人気になった“指輪作り体験”

体験教室に入るつもりはないけど
指輪作りはしてみたい

という声が大きくなり
独立することになりました。

そして生まれたのが
「ついぶ工房」となります。

人気に火が付き
一事業として独立する事となりましたが
もちろん当初の目的は忘れていません。

ものづくりの楽しさ

それを多くの方にお伝えする
という使命の下
今日も
ついぶ工房のスタッフは奮闘しています◎

 

というものの
ものづくりの楽しさをお伝えしたいのには
意味があります。

金属工芸に限らず
伝統工芸が現在
廃れ始めているのはご存知でしょうか?

「技術者の高齢化」
「後継者不足」
「生活様式の変化」

それらの問題により
継承されるべき技術が
だんだんと途絶えてしまっているんです。

とても勿体なく悲しい事だと感じます。

では
継承していくためにはどうすればいいのか。

伝統工芸も
変わらなければならないと思います。

そして

知ってもらわなければならないと思います。

大事なのは“技術の継承”です。

古きを知らなければ
新しきものは生み出せません。

ここで言う“古き”は
伝承すべき“技術”とします。

では新しきとは。

それは“今”を担う人々
受け継いでいく人々が
その時代に合わせて生み出した“もの”
ではないでしょうか。

それはもしかしたら
“工芸品”とは言えないかもしれません。

それでも
“伝統技術”さえ知っていれば
意思次第で“伝統工芸品”は作れるのです。

つまり
伝統工芸品に興味はなくとも
“伝統技術”に興味を抱いてもらえるのであれば
未来へ繋いでいくことができるということ。

そのためにはまず
伝統技術を
知ってもらわなければなりませんよね。

そんな最中に人気になった指輪作り体験は
皆さんに技術に触れていただく機会として
まさに僥倖でした。

皆さんも当工房の指輪作りを介して
ものづくりの楽しさに触れてみてください。

そしてもしよければ
その背景にあるものにも
興味を持ってくだされば幸いです。

 

ちょっと重くなってしまいましたが
次は多くの方が気になるであろうことに
触れていきたいと思います!

「ついぶ工房」の“ついぶ”について…

 

「金鎚が舞うように
自由自在に自身の手で
金属を形作れる楽しさを」

 

また禅語の
金鎚が春風にのって
鳥の羽のように軽やかに空に舞う
という言葉で

「常識ではありえないことであるが
そういう常識にとらわれている限り
真実の姿は見えてこない。」

という意味である

「鉄鎚舞春風 -鉄鎚、春風に舞う-」

をかけまして

「伝統工芸の継承と発展を促進していきたい」
「常識に囚われず
多くのことにチャレンジしていこう」
「実際に手を動かすこと
それによってモノが生み出される喜びや
楽しさを伝えたい」

そんな想いや願いを込めて
代表の作家名は「中村 鎚舞 -なかむら ついぶ-」と言います。

そうです。

「ついぶ工房」の“ついぶ”は
代表の作家名から付けられているんです ♪

ちなみに
本社名の“東風 -こち-”も“春風”を意味していたり…
なんだか徹底していますね。

お客様の中には由来が気になりすぎて
スタッフまで
お声がけしてくださる方もいらっしゃいます。

この機会に
ぜひ覚えていただけると嬉しいです◎

 

さてさて
無事に予備知識を入れていただいたところで
本題に行きましょう…

◆新ロゴが生まれるにあたって

「ついぶ工房」は日本の伝統工芸を基盤にした
“京都発祥”のブランドです。

ので
「和」だったり「日本」だったり…
それらと連想するデザインを目指すことに◎

中でも…
“我が国独自”とも言える発想に着目!

皆さん
家紋や和柄といったものが
どのように成り立っているか…ご存知ですか?

モチーフは
「植物」や「動物」「自然情景」だったりします。

でも
それを具象化しているわけではありません。

コンパスや定規だけで描くことができるよう
モチーフごとのポイントを
器用に捉えて簡略化しているのです…!

そしてこういった手法は
なんと家紋や和柄に限った話ではありません。

日本独自と言えば
「平仮名」や「片仮名」もそうですよね。

元が何かと言いますと
そう
「漢字」です。

漢字は中国から伝来したものですが
それらを簡略化したものが
「平仮名」や「片仮名」というわけなんですね。

 

また
日本人は『簡略化』を行うだけではなく
そこに“意味を込める”ことも多いです。

このように

『物に意味を込めて簡略化する』

そういった日本ならではの美意識に感銘し
無からではなく
昔からあるものから新しく生み出していく
ついぶ工房の在り方にも通ずる
その力強さに想いを重ねました。

そしてそして…
生まれたのがこちらのロゴなんです!

指輪をイメージした枠に六角を
中にはついぶの“ツ”にも見えるよう
丸や半円、鎚を配置しています◎

六角はその形だけで
タイルを敷き詰めるように
繋いでいくことができます。

四角と違い
斜めにも広がっていくことから
「技術の継承」や「その繁栄」への
意味を込めました。

ちなみに
自然界にも存在する形で
一番安定する形だそうです。

もはや形そのものにも
「長寿」「繁栄」「安定」
といった意味が込められてるんですよ!

また
中の丸や半円は
金属の変形も表しているんです!

実際に指輪作りをしていただくと
皆様
手作業で金属の棒から
指輪になっていく様子に驚かれています。

その驚きも
私たちがお伝えしたい“楽しさ”
でもあるんですよね ♪

そしてそれらを
弧を描くように配置したその先には
舞うように金鎚のシルエットを。

まさに『鎚舞』の名づけの如く…ですね。

とてもさっぱりとしたデザインとなりました◎

ちなみにこちらのロゴは
『名古屋工房』のカラーリングになります 。

同じロゴになっても今まで通り
支店ごとの違いも感じていただきたいので
各工房で
色味や背景の柄だけ変えてみちゃいました!

名古屋工房は

「アットホームな雰囲気」
「柔らかく楽しげな空気感」
「臨機応変で柔軟に」
「お客様達のご縁や私達とお客様とのご縁
その先へ繋がっていくだろうご縁を大事にしたい」

そんな想いを込めたんですよ ♪

各工房とも雰囲気が異なりますので
是非 見比べてみてくださいね。

 

…ということで
あれやこれやと意図をお伝えしましたが
正直なところ
そう見えなくともいいと
思っちゃっていたりもします。

先にも述べたように
ロゴを形作る上での意図はありますが
何もそれを見る人全てに
押し付けたいわけではないんです…!

 

私たち「ついぶ工房」は
既製品を売っている店舗ではありません。

ものづくりの楽しさを体験していただきながら
お客様自身の手で思い出と共に
お客様だけの“唯一”を作り出していただく
そんな店舗を目指しています。

そこへの想いや価値は
人それぞれだと思います。

こちらのロゴ
随分と“余白”があるかと思います。

なので
皆様にはこのロゴの余白へ
そのそれぞれの“想い”や“価値”
を込めていただきたいのです。

 

どんな想いにも寄り添えるよう
丸や三角、四角など
簡素なモチーフで構成された
「ついぶ工房」の新ロゴ

その余白に
皆様がそれぞれの想いを込めて
それぞれの唯一のロゴとして
完成させてくださると嬉しいです!

 

◆終わりに

というわけで
今日 11月1日より
ロゴが一新されることとなりました◎

ロゴが変わるだけで
私たちのすることや日々は変わりません…

改めて「ついぶ工房」の在り方を
見つめ直す良い機会となったのも事実でして。

私たちスタッフも
新たなロゴにそれぞれの想いを込めて
気持ち新たに精進していきたいと思います!

皆様の大切な
思い出と指輪を作るお手伝いを
ものづくりの楽しさを感じる機会を
しっかりと提供させていただきますね◎

 

ご相談やご予約も随時承ってます。
【 お問い合わせや空席確認はコチラ 】

年末年始は数日お休みをいただきますが
それ以外は基本無休で営業しておりますので
ぜひぜひ足をお運びくださいませ◎

 

「そもそもどんなのが作れるの?」

と興味を抱いてくださったのなら…
まずはよかったらこちらからご覧ください!

【 ペアリングコースについて 】
【 手作り結婚指輪について 】
【 手づくり婚約指輪について 】

また途中でお話ししたように
「ついぶ工房」
全国で現在 4店舗あります!

・ついぶ京都工房(本店) ホームページ(京都)
・ついぶ東京工房 ホームページ(東京)
・ついぶ名古屋工房 ホームページ(名古屋)
・ついぶ川越工房  ホームページ(川越)

気になったことがあれば
お気軽にお声がけくださいね ♪

 

それでは
秋も深まってきて
寒さも感じる時期となりました…。

体調を崩しやすい時期となります。

私は一季節足早に着込みますが
皆様 健康第一ですよ!
ではでは
ご自愛してお過ごしくださいませ◎