豪雨災害により被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。
今年の梅雨は長くて、なかなか明けませんね。
次のブログを書くころには、梅雨が明けて爽やかな夏になっていればいいな~と思います。
…おそらく爽やかな夏ではなく猛暑との戦いになるのでしょうが、まあそれはそれで。
さて今回は、道具シリーズの最終回です。
指輪作りに使う道具「磨く」編
道具紹介シリーズ4回目、今回が最終回です!(^^)/
1回目はヤットコを使って曲げ、バーナーで溶接し、
2回目は木槌と芯金棒で叩いて丸く、(+金槌で模様付け)
3回目は様々なヤスリやキサゲで削って形を整え…
4回目の今回でいよいよ仕上げ、磨きの作業に入ります!
指輪作り体験は、工程が進むにつれ作業も道具も徐々に地味になっていきます…。
今回の「磨く」で使う道具もかなり地味ですが、実はこれらの道具は比較的手に入りやすく、日常のアクセサリーのお手入れに応用できるヒントがいっぱい秘められているんです!
なので是非、地味と言わずに最後まで読んでいってくださいね〜(^^;)
スポンジヤスリ
前回で削って形を整えたので、その続きから参りましょう。
まずはこの「スポンジヤスリ」という道具を使って、外側を磨いていきます。
一見単なる薄いスポンジですが、触ってみると…片面が紙ヤスリのようにザラザラしています!
このザラザラな面に指輪の外側を軽く押し当てシュッシュッと滑らせるようにして、しっかりと時間をかけて磨いていきます。
このスポンジヤスリ、実は紙ヤスリと同じように目の荒さの違いで5タイプほど存在します。
ついぶでは荒めと細かめの2種類を用意しておりますので、荒めでしっかりヤスリの傷を取り、そのあと細かめでツヤを出す…という風に段階を踏むのがとても重要です。
荒めの段階で手を抜いてしまうと、細かめでツヤが出たときに逆に大きな傷が目立ってしまいますのでご注意ください!
作業は丁寧に!これ重要。
紙ヤスリ
ここまで来たら、完成まであとちょっと!
…というところで、実は最大の難関が待ち受けているのです Σ(゚Д゚;)
使う道具はこのカットした紙ヤスリ。
今まで紹介した道具の中で、一番馴染みがあるかたも多いことでしょう。
ちなみに番手は #1000 、紙ヤスリの中では比較的細かい方です。
この紙ヤスリで、指輪の内側をひたすら手作業で磨き込んでいただきます!!
大事なのは技術よりも根性。
この時点で大体、作業開始から一時間半~二時間ほどが経過しています。
疲れが溜まってきている頃なので、「この作業が一番キツイ!!」とおっしゃるかたが続出します。
でもこれは、「指輪の付け心地の良さ」を決めると〜っても大事な作業!
自分のために、もしくはお相手のために、ここは力を振り絞って頑張っていただきます!
磨きヘラ
しんどい紙ヤスリの作業が終わったら、いったんスタッフが指輪の内側の脂分を拭き取ります。
内側の仕上げで使うのが、この「ヘラ」という先のとがった棒。
一見なんの変哲も無い金属棒ですが、この棒で指輪の内側をそっと撫でると…ビックリするほどキラキラと輝きます!!
この瞬間の感動は言葉では伝えきれないので、ぜひ実際に作ってみて味わってください(*^-^*)
実際作業をしていても不思議な感覚ですが、これにはちゃんと理由があります。
先程の紙ヤスリの作業で内側をしっかり磨き込むと、大きな傷は消え、内側にほんのわずかな凸凹だけが残った状態になります。
その小さな凸凹をこのヘラで撫でると、凸凹が平らにならされ、光が均等に当たることによってキラキラに輝くのです!(^_^)v
研磨剤
いよいよ最期のツール、研磨剤です。
研磨剤と一口に言っても固形状や液状などいろんなタイプがありますが、ついぶではこのペースト状の物を使っています。
布にペーストをつけて、ゴシゴシっと磨くと…
指輪がこんなにキラキラになりました!
あとは手を洗ってからコットンで綺麗に拭いたら、完成です!!
今回紹介した「磨く」の道具は、量販店(東◯ハンズなど)の金属関係コーナーでわりと手軽に手に入るものばかりです。
特に研磨剤ペーストは、お手持ちのアクセサリーはもちろんカトラリーや流し台の磨きにも使えるのでオススメですよ♪
私もプライベート用に同じものを持ってます(笑)
※カトラリーなど食器類に使うときは、研磨剤で磨いたあと必ず食器用洗剤で洗ってください。
道具紹介シリーズは一旦終了ですが、またいずれスタッフが加工に使っている専門的な道具なども紹介できたらと思います。
気になる道具を見かけたら、遠慮なくスタッフに質問してみてくださいね〜(^_-)-☆