皆さんこんにちは!
名古屋工房 店長ですよ!!
最近 カボチャやサツマイモ、クリといった
秋の味覚を使った新商品が色々と出てきましたね。
サツマイモラテやマロンラテ、美味しいです。
秋で連想するもの
…私だけでしょうか?
“秋や冬はゴールドさんの季節♪”
と勝手に思ってたりもします(笑)
イエローゴールドの指輪が寝かせて置いてあると
“満月かな?”なんて…手軽なお月見ですかね!!
ということで…
今回は『ゴールドについて』お話しようと思います。
題して!
『イエローだけじゃない! ゴールドの結婚指輪の魅力』
です!!
ちょっとしたマメ知識がお好きな方も。
お付き合いしていただけると嬉しいです…
◆ゴールドとは
ゴールド…
化学式が「Au」の、俗に「金」と言われる金属。
和名で言うと「黄金」
綺麗な月のような色ですよね!
金属って基本 無彩色…
“色味が白っぽいか黒っぽいか”
って感じなんです。
が、色味のついている金属も
もちろんあるわけで。
それを有色金属と言います!
鉄や銀を始め数多くある金属ですが
有色金属はたったの2つ。
『銅』と『金』
だけなんです!!
意外でしたかね?
和名の通り
ゴールドは基本 “黄色”ないし“金色” なわけですが…
皆さん
他の色も見た事ありません?
あるよ!という方
少なくないですよね…!きっと…!
昨今は色々と進んでますからね。
金属じゃないのに
金属みたいに見せることができちゃう
というのもあったりなかったり…。
商品などのカラーリング名で
ちょぴっと耳にしていたりするのではないでしょうか?
金属だって有色金属さんさえいれば
色んな色味が作れちゃいます!
ただし
銅は「赤茶」「桃」のような色
金は「黄」「金」の色
ですので
青色や紫色などの色味は
地の色としては出せないんです。
「え?青色とかあることない?」
と思った方
…確かにありますよね。
とっても鮮やかな青色の指輪とか。
私もばっちり認識してます。
実は…それは大半がメッキなんです…。
いわば表面塗装ですね!
しかも金属の面白いところ…
種類によっては
熱を加えたり薬剤で煮たり
電気であれやこれやすると
青色や紫、緑や赤といった発色もゲット出来ちゃうんですよ!
ブランドさんによっては
虹色みたいなに作れちゃう所なんかも…
同じ作業をしても
素材で変わる色や発色具合が違うので
私なんかはワクワクしちゃいます♪
これは化学変化を利用してまして
昔の人はそんな風にして
劣化を防ぎつつオシャレにしていたんですよね。
改めて先人の知恵ってすごいなって思います。
まぁ…メッキにしろ上記の内容にしろ
表面に薄い膜が張っているだけなので
永く愛用してる内に
その色は剥がれちゃうんこともあるんですけどね…。
と、いうこともありまして。
『ついぶ工房』では
そういった表面加工はしてないんです。
お手入れも大変ですし
気に入ったデザインなのに
場合によっては数ヶ月で全然雰囲気変わっちゃった!!
っていうのも悲しいので…。
「じゃあイエローだけってこと?」
なんて思っちゃいました?
いえいえ!
そんなことはありませんよ!
次の項目では
メッキでもなく化学変化でもない
地の色でどんなものがあるのかご紹介しますね◎
◆『ついぶ工房』のゴールド素材
先程お話しましたが
ゴールドさんは “有色金属”にあたります。
唯一の黄色発色をしてくれるのですが
「K24」と呼ばれる いわば “純金” は
非常に柔らかい素材なんです。
なので
皆さんがアクセサリーやジュエリーで
手にしているゴールドさんは
基本的に他の金属と混ぜる
“合金化”
というものをしているかと思います。
「K18」や「K10」というものですね!
“24” を金 100%としまして
その内の “18” や “10” が金ですよー
ってことなんですね。
ちなみに配分での名称ですので
稀に「K16」や「K14」などもあったりします。
他の割合には銅や銀といった
他の金属さんが占めています。
そうすることで
めちゃくちゃ硬く
強度をあげることができるんです!
し・か・も
混ぜる金属の種類や割合を変えてあげることで
色味だって変えちゃえ!って算段。
一石二鳥なわけなんですね!
『ついぶ工房』では
その “K18” と “K10” の2種
のゴールドさんをご用意してます!
なお
“K10” のゴールドさんはイエローしかないので
今回は “K18” のゴールドさんをメインにお話しますね…!
『ついぶ工房』のK18ゴールドは3色!
皆さんが一番想像しやすい「イエローゴールド」
可愛らしい印象を持ちやすい「ピンクゴールド」
少し黄みがかった比較的珍しい印象の「ホワイトゴールド」
になります。
それぞれ「金」以外に
「銀」「銅」「パラジウム」
などといった金属を混ぜて
強度を上げるとともに発色させています◎
イエローゴールドは「銀」の割合が多め
白い金属である銀を混ぜているので
純金よりは僅かばかりイエローが薄めです。
比較をすれば!
という具合なので
皆さんがイメージする “黄金” とさして差はないかと思います!
王道のカラーリング
かつ硬さも申し分ないので
長く愛用する指輪には持ってこいの素材ですね!
ピンクゴールドは「銅」の割合が多め
イエローゴールドと比較すると
ピンクがかった優しい色味が特徴の色味で
…めちゃくちゃ硬いです。
可愛い見た目とは裏腹に
指輪を作る際には結構 重労働になります(笑)
でもだからこそ
一生ものに使う素材としては心強いですね♪
ホワイトゴールドは「銀」「パラジウム」の割合が多め
白い金属である「銀」や「パラジウム」を含むことで
ゴールドの中では圧倒的な白さを誇ります。
ただゴールドではあるので
シルバーやプラチナといった白い系の金属と比較すると
やや黄みがかった “シャンパンゴールド” という色味になります◎
ジュエリーにも多用される素材ですが
それらには “ロジウム” というプラチナによく似たカラーの金属を
メッキしてあることが多いんです。
『ついぶ工房』のホワイトゴールドは
素のまま ありのままですので
優しい色味を堪能いただけちゃいます!
ゴールドの “合金化”
実は自社で行っている店舗さんもちらほらいたりするんですよね。
本当に微々たる違いで配合を変えると
少しづつ色味が変わってくれるんです。
そう…まるで絵の具のように…
こだわりだすとキリがなくなっちゃうんですが。
店舗さんによっては
数種類のカラーゴールドを取り揃えているところも!
グリーンゴールド
レッドゴールド
パープルゴールド
オレンジゴールド
ブラックゴールド
などなど…ホントきりがないんですよね…。
並んでこそ分かる差の色味もありますが
色彩感覚が豊かな方や拘りたい方であれば
調べてみるとめちゃくちゃ楽しいかもです♪
“手作り” できるとは一概には言えませんが
オーダーであれば取り揃えているところもちょいちょいあるようです。
かくいう我が『ついぶ工房』も “合金化” 自社でしてるんです…!
熱してドロドロになった金属を
まぜまぜして冷やして固めます。
一見して料理をしているような感じ…
ただ
めちゃくちゃ熱いんですけどね!
ピンクゴールドなんかだと
他の店舗さんのものと比較した際に
ほんのりピンク味が強いのが特徴なんですよ♪
名称で言うと「ローズゴールド」あたりになるでしょうか。
しっかりとしたピンクを感じたい!
という方には是非ともお手に取っていただきたいものです。
◆ゴールドの色味での印象の違い
ゴールドにも色々色味があるよ!
と先程ご紹介させていただいたわけですが
やっぱり悩むこともありますよね…
なのでここからは
『ついぶ工房』で取り扱っている3色のゴールドで
どういった印象の違いが出るのか…
調べた結果や私の独自の統計からご紹介します!
◇イエローゴールド
王道です。キング・オブ・ゴールドです。
金属と言われたら
「金」か「銀」
と思っていた方も多いのではないでしょうか?
「銀」と同一に纏められる金属は数多あれど
さすが有色金属
「金」と言われるのはゴールドかブラス(真鍮)ぐらいなものでしょう。
こっくりとした艶やかな金色で
「絶対にイエローゴールドでしょ!」
と言ってくださる根強いファンも多い素材です。
男性女性問わず人気で
華やかな存在感がありますよね。
指輪の幅でガラリと印象が変わるのも特徴だと思っています。
一見派手に見えるカラーですが
細身の指輪にすると一転
繊細なイメージになります!
「華奢な感じが好きだけど、着けてるってわからないとイヤ」
という方には特におススメです。
一方で幅広にすれば存在感がマシマシに!
「かっこいいのが好き」
「アクセントに!」
という方にはバッチリです◎
何気にどんな宝石との相性も良く
こちらも合わせ方によって印象が大きく異なってくるんですよね…
黒系であれば「かっこよく」
青系であれば「上品に」
赤系であれば「華やかに」
緑系であれば「大人っぽく」
オリーブ柄や唐草柄の彫りなんかも
イエローゴールドに合わせるのが人気だったりします。
ミルグレンとの相性もいいので
色々と考えてみてくださいね♪
◇ピンクゴールド
最近はよく耳にする機会も増えているのではないでしょうか?
柔らかな桃色がかったゴールドの色味…
銅を混ぜて発色をしていますが銅よりもよりピンク色で
茶色くなったりといった変色をしないんです!
「イエローゴールドは強すぎる…」
という方にオススメですね。
また “ピンク” というだけあって
「可愛い!」が先行するイメージが強く
女性からの圧倒的支持を誇ります。
ただカラーゴールドの中でも肌なじみが良いので
「あまり目立ちたくない」
という方であれば男性も良く選ばれるんですよ!
イエローゴールドと違い
幅が広くなってもインパクトは優しめ。
「手の大きさ的に細身の指輪はちょっと…
でも目立ちすぎるのもなぁ…」
という方には抵抗なく受け入れやすいかと思います。
「女性っぽいのは…」
という場合は
指輪の形を「平打」というシャープなデザインにしていただくと
優しすぎずでユニセックスな印象になりますよ◎
手作りして頂く場合に
ピンクゴールドは硬く 形作りにくいんですが
とっても磨きやすいのが特徴なんです!
鎚目のキラキラと光る感じなんかはとってもおススメです♪
ピンクがベースになりますので
宝石などを留める場合は
似たようなお色味を選んでいただくと相性が抜群◎
またより繊細さや華奢さを演出できますので
「可愛い感じが好き♡」
というお相手の方の場合
婚約指輪などにもオススメの素材ですよ!
色味が濃いからか
名古屋工房では「コンビリング」での組み合わせとしても
イエローゴールドと並んでこちらの素材が人気です。
◇ホワイトゴールド
“シャンパン” のように淡く黄色みがかったカラーゴールドです。
「プラチナやシルバーとどう違うんですか?」
というお声をよくいただきます。
まず
そもそも材質が違うのですが
ここでは色味だけ言及させていただきましょう…!
…おわかりでしょうか?
微妙ですね!
微妙な違いではありますが
比較すると「なるほど…」となって頂けるかと思います。
上から「シルバー」「プラチナ」「ホワイトゴールド」になります。
シルバー…要は「銀」ですが
金属の中で “最も白い金属” と言われています。
(ちなみに最も黒いと言われるのは “タンタル” という金属…私の推し金属の一つです!)
それと比較すると
「プラチナ」はわずかにグレーがかって少し重厚感が漂ってますね。
「ホワイトゴールド」はやや黄色が増して落ち着いた印象を感じるかと思います。
「すっきりとしたコントラストはきついかな…」
という方はよくホワイトゴールドを好まれます。
普段金属として見慣れないこともあってか
物珍しい印象もあるようですね!
また
渋みも感じるお色味ですので
女性よりもどちらかというと男性に人気なイメージがあります。
ピンクゴールドよりも
より日本人の肌色に似ているということもあって
「さりげない」デザインがお好みの方にオススメです◎
“大人っぽさ”
がカラーゴールドの中でも際立つホワイトゴールド
ちょっとゴツゴツとしたデザインにしていただくと
より深い味わいを見せてくれちゃいます♪
ライン加工などのシャープなデザインとも相性抜群です。
また
ほんのりとカラーがのっているので
宝石をあわせるとしたら
色味の強いものを組み合わせていただくと◎
指輪も宝石もカラーが鮮やかになります。
婚約指輪などにしていただくと
落ち着いた印象になりますので
より普段使いしやすくもなりますね!
ぜひご検討くださいませ♪
さらに
どのカラーゴールドもマット加工をしていただくと
より印象に深みが出てくれるんですよ!
イエローゴールドは趣が増し
アンティーク調がお好みの方の心を
グッと掴んでくれるでしょう。
ピンクゴールドは華やかさが鳴りを潜め
より柔らかく優しい印象に。
ホワイトゴールドはさらに深みを増して
シックでかっこよくなります。
またカラーゴールドをオススメする理由の一つに
“変化”
があります。
特にイエローゴールドやピンクゴールドは
ご制作いただいた当初よりも長くお時間が経つごとに
わずかにお色味が強く出てくるようになります。
これを「色を育てる」ともいうのですが
プラチナにはない楽しみ方が出来ちゃうんですよ!
…こうやってお話していくと
「スタッフさんが悩ませてくる」
と言われちゃうことがあるんです。
文面や写真だけだとなおさらですよね(笑)
お手に取って実物を見てみると
さらに印象が異なることも多いです。
そんなときはぜひ当工房までお越しください!
「サンプルみたいだけなんだけど…」
という事でも問題ありません!
ご予約はしていただいた方が安心ではありますが
飛び込みでもOKです◎
お席さえ空いてればいつでも歓迎ですよ♪
無料でお見積りまで出すことも可能です。
気になるところはジャンジャン聞いちゃってくださいね。
指輪のデザインに限らず
素材の印象の違いやおススメの組み合わせから
手作りする上での制作方法や工程について
それ以外の些細なことまで…ちゃんとお答えいたします!
◆結婚指輪のゴールド
日本では
「結婚指輪と言えば “プラチナ”!」
というイメージをほとんどの方が抱いていると思います。
ではいつからそうなったのか…ご存知でしょうか?
そもそも “結婚指輪” という文化は9世紀のローマが始まり。
女性には「金」の指輪を
男性には「鉄」の指輪を
それぞれ交換していたという記録もあるそうです。
金ですらないのか…と私は思っちゃいました(笑)
素材としてゴールドは加工がしやすく
不純物を含まない状態で採掘されることが多いため
紀元前から装身具として扱われてきた歴史があるようですね。
それに対してプラチナは
融点が高いうえに限られた国でしか採取できず
産出量も低め。
1トンの原鉱石からわずか3g程度しか採れないのだとか…
めちゃくちゃ希少ですね…!
それでも古代エジプト時代から扱われていたようです。
実際に加工技術が整ってきたのは18世紀後半からということですから
新米さんなわけですね。
そんな「プラチナ」
日本で脚光を浴びたのは現上皇后陛下がきっかけなんです。
ティアラに用いられたことから
憧れの的になり爆発的人気になったそうで…。
実際
世界で使われるプラチナの1/4が日本で消費されている
というデータがあるというのだから驚きですよね!
「じゃあ日本以外だとどうなの?」
というと… “ゴールド” なんですよね。
欧米では特にホワイトゴールドやピンクゴールドなども人気が高いそうで
イギリスのロイヤルウェディングなどでは
「ウェルシュゴールド」という
ウェールズ原産の金を使うのが伝統なんだそうです!
なんだか素敵ですよね♪
海外では素材にしろ宝石にしろデザインにしろ
「自分らしさ」
を出すのが主流だそうで
文化の違いを顕著に感じます…。
最近はSNSなどで簡単に “外の情報” が手に入りますよね。
多様性も一般的となりつつあるこの時代
印象だけで
「プラチナ」に縛られなくてもいいんじゃないかなぁ
と思ったりもしちゃいます。
もちろん選ばれるには
理由もありますし好みもあります。
一生ものの指輪ですからね!
皆さんは是非多くを見ていただいて
自分の感性で納得のいく指輪でお手元を彩っていただきたいと願ってます!
『ついぶ工房』では
各支店のギャラリーで多くの指輪たちを見ていただけます!
宜しければご参考にご覧ください♪
【 ギャラリー(京都) 】
【 ギャラリー(東京) 】
【 ギャラリー(名古屋) 】
【 ギャラリー(川越) 】
ちなみに
名古屋工房の人気デザインもまとめてますので
気になる方はお時間がある時にでも
見てみてくださいね◎
アンティークしかり骨董しかり
世界でも日本でも
人の世では “風合いを楽しむ” という感性があります。
自分達が過ごしてきた時間や想いを重ねているのでしょうか?
「不変」も魅力的ではありますが
時は移ろい人も物も少しずつ変わっていく…
だからこそ残したいと思い
それらに愛おしみや温かみを感じるのかもしれませんね。
一生を共にする大切な人と思い出を重ねながら
より鮮やかに深みの増していくゴールドの結婚指輪
変化や風合いを
都度楽しませてくれる “金” という素材はまさに
ブライダル関連から見てもこの上ない逸材なんだと思います。
ゴールドで “手作りの指輪”
いかがでしょうか?
ということで
楽しんでいただけましたか!?
今回はちょっとした知識も盛り込んでみたので
単純に話としても面白かった!
と思っていただけてたら嬉しく思います♪
次回はデザインについて掘り下げたいと考えています!
これまであれやこれやとデザインをご紹介してきましたが
全体なイメージだけでなく
“より意味を持たせる”
ということに重点を置いてみたいと思います。
「お二人ならでは」
がお好きな方は是非 次回をお楽しみに♪
ではではここらでお暇しましょう!
ありがとうございました!!