ついぶ工房の“ついぶ”は漢字で「鎚舞」と書きます。
京都の飾り金具職人の家系から独立し、鎚舞工房を開設した代表の中村が禅語から着想を得た造語を金属工芸の作家名として活動しており、
その名前が由来となっています。
ついぶの元になった禅語は
”鉄鎚舞春風[てっつい しゅんぷうにまう]”
重い鉄の鎚が春風に乗って軽やかに舞い飛んでいるという情景を表しています。
禅語とは日常の過ごし方や今の日々を考え直す際の禅の精神をわかりやすく説いた短い語句のことを指し、
「温故知新」「有言実行」「日日是好日」などの四字熟語だったり、聞いたことのあるような言葉が禅語だったりします。
古くからある考え方ですが、物事の捉え方や捉え方の根本として日常を過ごす中での考え方を言葉にし、
その言葉を見たり、読んだりして意味を理解することで日常の振る舞いや作法をより良い方向に進むきっかけとしてヒントになったりすることもあります。
”鉄鎚舞春風”は『重いとされる金鎚が春風に舞うのはあり得ない、そういった常識に囚われてはいけない』という教えです。
重い鉄の槌が春風に乗って軽やかに舞い飛んでいる。といった常識に囚われない、
ありえない又はできないと思ったことでも成し遂げることができるといった現状を、そしてこれからを変えるための教えとなっています。
代表の中村が考えている
『より多くの人に自分で何かを作るって楽しい、実際に手を動かすって面白いと感じてほしい。』
『次の世代に金属工芸の技術を継承していき、金属工芸の世界をもっと盛り上げていきたい。』
『常識に囚われすぎず、難しいと言われていることや新しいことにチャレンジしていきたい。』
そういった想いと金属を造形する時に使う金鎚が軽やかに舞うように制作をしている様子とあわせて”鎚舞”と名付けられました。
手作り指輪体験で 作る喜びを感じていただけたら幸いです。