<

ペアリング(結婚指輪・婚約指輪)の手作り体験 | ついぶ名古屋工房

TEL 052-508-7556
ご予約
ご予約

ブログ BLOG

金属の違いって?どう違うの? 前半戦

皆さんこんにちは!
名古屋工房の店長です◎

いやぁ寒くなってきましたね!
※あくまで個人の体感です

あっという間に
日も落ちるようになってきましたし
時折 異常気象は出てきますが
本格的に秋に入ったと言っても
いいんじゃないでしょうか。

秋雨もありますし
皆さん健康には特に注意をして
日々を過ごしていきましょう!

 

金属の違い…ご紹介します!

さてそれでは本題です…。

皆さん
「金属は数種類しかない」
とは思っていませんか?

気持ちは分かります。

銀色のやつか金色のやつ
その程度しかない気もしますよね。

でも金属の名前は
授業でも色々あった気もするし…

いざアクセサリーを買おうにも
こうも値段が違うのか!

と驚くことはありませんか?

もちろん
どんな目的で使用されているのかや
どうやって作られたのか
宝石が一緒になっているか
でも価格は大きく異なります。


意外にも金属の違いが
最も価格帯に直結してるとも言えます。

特にブランドさんは
数百から数億円にもなるハイジュエリーと
数千から数万円のプチプラで
制作方法や
素材のクオリティを明確に分けています。

じゃあ何が違うのよ
となりますよね。

それでは改めてご紹介していきましょうか!
よろしくお願いします!

 

◆そもそも❝金属❞とは

「金属」と一言で言っても
改めてどういったものかと聞かれると
途端によく分からなくなりませんか?

私もいざ言葉にしようと思うと
上手くお伝えできる自信はありません…!

ということで調べました◎

難しすぎて
ちゃんと理解できているかは
限りなく怪しいものですが
私なりにこう理解した!
というものでご説明しますね…

簡単に言えば
以下の性質を持っている物質
ということなんだとか。

・金属光沢
・熱伝導性
・電気伝導性
・延性
・展性

懐かしい響きの多いこと。

中学生や高校生の頃を思い出しますね。

 

❝金属光沢❞はまさに
金属のあのツヤ感を指すのですが
原理を聞いてびっくりしました!

金属内の自由電子が
光を反射することで
生まれる光沢なんだそうです◎

想像できないですが
そんなことが起こってるんですね…

 

❝熱伝導性❞や❝電気伝導性❞は
熱や電気がその物質内で
伝わる現象のことを指します。

数値が高ければ高いほど
熱や電気が伝わりやすくなります。

高いもので言えば銅やアルミ
鍋とかがおおいですよね◎

それに対して木は低いです。
鍋敷きにも多いのは納得です ♪

 

❝延性❞はにゅーんと伸びること…

何を言っているんだって感じですが

パンみたいにブチッと切れるのではなく
チーズのように伸びる性質を指す

そう…私は理解しました。

 

❝展性❞は叩いたり圧力をかけることで
薄く延ばすことが出来る性質です。

そう…
まるで麺棒で延ばすピザ生地のように…

ちなみに
回して投げて伸ばすピザ生地は
恐らく延性の方になると思います◎

 

細かいことを言うと例外も含め
他にもいっぱいあるんですが
ちょこぉっと難しいのと
長くなりそうなので
今回は割愛させていただきます。

逃げたわけじゃありません。
ええ…決して。

 

◆金属の性質「色味」について

金属って言われると
皆さんはどんな色を想像しますか?

銀色でしょうか
それとも金色でしょうか

ちょっと暗い感じが
真っ先に浮かびませんか?

ちなみに店長は
鉄のような色を真っ先に浮かべます。

暗いグレーのような色ですかね。

そんなに色を感じないかと思いますが
それもそのはず
基本的に金属は無彩色です。

明るさや暗さは異なりますが
基本色味はありません。

え?
じゃあ
ピンクゴールドやイエローゴールドは何?

となりますよね。
これもまたちゃんとした金属です。

実は有彩色の金属は

❝金❞と❝銅❞の2種類だけなんです。

この2つの金属は
光の波長の内
一定の波長を吸収することで
黄味や赤味の発色を有しています。

じゃあ他の金属はというと
全ての波長を反射することによって
銀色などの無彩色の色味になるわけです。

 

ということで
ピンクゴールドの場合は必ず
銅が含まれた合金ということになります。

純金でピンクゴールドはあり得ないので
皆さんくれぐれもご注意くださいね!

 

ちなみに
グリーンゴールドやレッドゴールド
ブラックゴールドやホワイトゴールド
といったカラーゴールドも
全て他の金属を混ぜて色味を調整しています。

同じ名称のカラーゴールドでも
配合比率の差で
見え方が異なってきますので
こだわりたい場合は
実物を見てからご検討くださいませ◎

 

当工房では

「イエローゴールド」
「ピンクゴールド」
「ホワイトゴールド」

をご用意しております!

特にピンクゴールドは
わりと赤味が強めで
他社さんで言うと「ローズゴールド」
というカラー名のものに
近い色味だと思います◎

ついぶ工房の京都本店で
ちゃんと自社配合でご用意してるんですよ ♪

実際に店長の同期が
その配合をやっていたようですが
結構 難しいんだとか…

金属は一部を除いて
かなり高温にならないと液状にならないので
汗だくだそうです。

ぜひ現物をご覧いただきたい
ついぶ工房自慢の色味です◎

 

◆金属の性質「硬さ」について

金属は❝硬い❞というイメージが強いですよね。

確かに硬いです。
でも「かたい」にも色々ありますよね。

店長が学生の頃に
バイトに行っていた先の先生曰く

「❝かたい❞と一概に言っても
どの性質を指すのかで答えが変わる。
❝曲がらない❞という意味では
金属よりも木の方がかたいのではないか。
❝削れない❞という意味では
木よりも金属の方がかたいのではないか。
❝変形しない❞という意味では
木や金属よりも石の方がかたいのではないか。」

うーん…哲学。

延々と議論出来ちゃいそうです。

文面にしてしまえば
漢字である程度は
区別できそうな気もしますが
言葉やニュアンスになってくると
如何せん難しくなってきますね。

私が思うに金属の❝かたさ❞は
「硬い」という漢字がしっくりくると思います。

特に銅と他の金属が組み合わさると
より強固になることが多いです。

当工房で取り扱っている金属で言うと
「ピンクゴールド」と「プラチナ」は
硬さの違いがわかりやすい方なので
それを例に挙げましょうか。

実際に制作していると
ピンクゴールドは
曲げにくいし伸びにくいしで
形を作る上では難易度高めになります。

でも案外 磨くのは楽で
根気がなくても
綺麗に光ってくれやすいです。

それに対して
プラチナは粘り気が強い金属で
曲げたり伸ばしたりは
女性でも
頑張れば出来ちゃうくらいの硬さです。


磨きの作業。

コレが思ったより大変…ってなる方が
比較すると一気に増える気がします。

実際スタッフ達からも
「光りにくい」という声が上がるくらいです。

それでも光らせるんですけどね。
そこはプロの意地というやつで…。

さて
この違いから想像するに

「変形が気になる」という方はピンクゴールド
「スレ傷が気になる」という方はプラチナ

がオススメになりますね◎

もちろんどちらの金属も
手作業で作れるという時点で
変形もしますし傷も入るのですが
❝比較的❞強い傾向はそれぞれあるので
気になる方はご参考までに ♪

 

◆金属の性質「変色」について

金属って
変色や劣化するってイメージがありませんか?

いや確かにするんですけど
お客様とお話していると
我々と異なるイメージが
ちょこちょこあったりします。

ので
今回はそのあたりついて
お話したいと思います!

 

一番多いのは

「錆びたりしますか?」

というご質問です。

“金属”という括りで話すのであれば
答えは「Yes」です。

これまでお話してきた中で
察する方もいることでしょう…

そう
金属によります。

同じ金属同士でも
性質が異なると変化も異なってくるんです◎

ではそもそも
「錆びる」とは
ということなんですが
“酸素と化学反応すること”
なんですよね!

なので常温で酸素と化学反応しすい鉄は
錆びる素材として有名だと思います。

ただこの鉄の錆びも
実はいくつか種類があって
腐食していく劣化タイプと
表面をコーティングする保護タイプがあります。

赤かったり茶色かったりするのは劣化タイプ
黒いのは保護タイプです。

もし良ければ
身近な鉄があれば見てみてください…。

 

少し話が脱線しましたが
当工房で扱う素材でお話していきます。

・シルバー(SV950)

変色…します!

ただ鉄とは異なって
“錆びる”わけではないんですよね。
実は銀は硫黄分や塩素分に反応して
最終的には黒に色が変わります。

硫黄か塩素かで
表面の質感も変わりますよ◎

硫黄の場合はツヤのある黒色で
比較的 被膜は薄い気がします。

伝統工芸では敢えて
この反応を使った技法もあるんですよ!

温泉街だと歩いてるだけで
色が少しづつ変わるなんてことも…。

塩素の場合はくすんだ黒色で
比較的 被膜は厚めな気がします。

かなりしっかりついて取れにくいので
有名ブランドのアクセサリーの黒い部分は
塩素反応なんじゃないかな…
って店長は思ってます。

 

・ゴールド(K18:イエロー、ピンク、ホワイト)

変色…します!

ただシルバーとは少し異なり
急激な変化はあまり見られません。

塩素と相性が悪く
黒ずむことがあったりしますが
日常で使っている分には
日々の磨耗もあってか
「色が濃くなった?」
くらいで済むことも◎

ホワイトゴールドは
人によっては“黄色くなる”
というイメージの方がいらっしゃいます。


表面にロジウムという金属で
メッキががかかっている場合
それが取れていくことで“黄色くなった”
という印象になりやすいようです。

ちなみに当工房では
メッキはかけていないので
ありのままのカラーを気に入っていただければ
比較的
イメージは持続してご使用いただけます!

 

・プラチナ(Pt900)

変色…ほぼしません!

ただし
濃度の高いものや
日々塩素に触れる場合は
表面がくすんでしまうこともあるので
要注意です。

アルコールや海水浴もOK◎
だからこそ結婚指輪でも人気なんですね ♪

 

シルバー以外は
基本的に変色をほぼしない
もしくはしにくい
ということですが
限度はもちろん存在します。

特に純金(K24)や純プラチナ(Pt1000 or Pt999)
上記の2つは構造上安定した金属のため
変色はほとんどしないとされています。

その代わり強度が低く
変形や傷が入りやすいという
デメリットも少なからず出てくるんです。

ゆえに合金化といって
強度をあげるために他の金属を混ぜ
日常使いがしやすいよう
工夫をしているんですよ!

ただそれによって
他の金属の性質も受け継ぐことになるので
“純”だったときと比較すると
変色はしやすくなってきます。

なので気になる方は
温泉やプールだけでなく
海水浴や家事でも
指輪は外すのがオススメです◎

もちろん変色をしても
それを取ることは可能です!

随分と奥まった部分は難しいですが
表面の膜を取ってしまえば
また綺麗な輝きを取り戻せます。

当工房でご製作いただいた指輪は
大きな傷や歪みがなければ
¥1,100(税込)~で
約1週間程度のお預かりで
綺麗にできちゃいますよ◎

イベントの前や晴れの舞台の前にでも
ぜひご検討くださいませ。

 

◆途中ですが…

めちゃくちゃ長くなっちゃいました。

実は書きたい事が
まだまだ終わってないんですよ。

長いと読むのも疲れちゃいますよね…

なので
今回は次回に持ち越すことにしました ♪

次回も金属の変色について
お客様から頂くご質問で
比較的多い内容を例題に
お話させていただくところから
また始めさせていただきますね◎

いやぁ私もびっくりです。
書き終わんないなぁと頭を悩ませてました。

そんなこんなですが
どうぞ次回も宜しくお願いいたします…。

皆さん
お身体にはお気を付けください!

それでは ♪

 

【 ペアリング・バングル・ミニマルリングコースについて 】

【 シンプルリングコース 】

【 ワックスデザインコース 】

 

ご予約はこちらから!
【 お問い合わせや空席確認とご予約はコチラ 】