皆さんこんにちは!
名古屋工房の店長です◎
いやぁ寒くなってきましたね!
※あくまで個人の体感です
あっという間に
日も落ちるようになってきましたし
時折 異常気象は出てきますが
本格的に秋に入ったと言っても
いいんじゃないでしょうか。
秋雨もありますし
皆さん健康には特に注意をして
日々を過ごしていきましょう!
金属の違い…ご紹介します!

さてそれでは本題です…。
皆さん
「金属は数種類しかない」
とは思っていませんか?
気持ちは分かります。
銀色のやつか金色のやつ
その程度しかない気もしますよね。
でも金属の名前は
授業でも色々あった気もするし…
いざアクセサリーを買おうにも
こうも値段が違うのか!
と驚くことはありませんか?
もちろん
どんな目的で使用されているのかや
どうやって作られたのか
宝石が一緒になっているか
でも価格は大きく異なります。
が
意外にも金属の違いが
最も価格帯に直結してるとも言えます。
特にブランドさんは
数百から数億円にもなるハイジュエリーと
数千から数万円のプチプラで
制作方法や
素材のクオリティを明確に分けています。
じゃあ何が違うのよ
となりますよね。
それでは改めてご紹介していきましょうか!
よろしくお願いします!
◆そもそも❝金属❞とは
「金属」と一言で言っても
改めてどういったものかと聞かれると
途端によく分からなくなりませんか?
私もいざ言葉にしようと思うと
上手くお伝えできる自信はありません…!
ということで調べました◎
難しすぎて
ちゃんと理解できているかは
限りなく怪しいものですが
私なりにこう理解した!
というものでご説明しますね…
簡単に言えば
以下の性質を持っている物質
ということなんだとか。
・金属光沢
・熱伝導性
・電気伝導性
・延性
・展性
懐かしい響きの多いこと。
中学生や高校生の頃を思い出しますね。

❝金属光沢❞はまさに
金属のあのツヤ感を指すのですが
原理を聞いてびっくりしました!
金属内の自由電子が
光を反射することで
生まれる光沢なんだそうです◎
想像できないですが
そんなことが起こってるんですね…

❝熱伝導性❞や❝電気伝導性❞は
熱や電気がその物質内で
伝わる現象のことを指します。
数値が高ければ高いほど
熱や電気が伝わりやすくなります。
高いもので言えば銅やアルミ
鍋とかがおおいですよね◎
それに対して木は低いです。
鍋敷きにも多いのは納得です ♪

❝延性❞はにゅーんと伸びること…
何を言っているんだって感じですが
パンみたいにブチッと切れるのではなく
チーズのように伸びる性質を指す
そう…私は理解しました。

❝展性❞は叩いたり圧力をかけることで
薄く延ばすことが出来る性質です。
そう…
まるで麺棒で延ばすピザ生地のように…
ちなみに
回して投げて伸ばすピザ生地は
恐らく延性の方になると思います◎
細かいことを言うと例外も含め
他にもいっぱいあるんですが
ちょこぉっと難しいのと
長くなりそうなので
今回は割愛させていただきます。
逃げたわけじゃありません。
ええ…決して。
◆金属の性質「色味」について
金属って言われると
皆さんはどんな色を想像しますか?
銀色でしょうか
それとも金色でしょうか
ちょっと暗い感じが
真っ先に浮かびませんか?
ちなみに店長は
鉄のような色を真っ先に浮かべます。
暗いグレーのような色ですかね。
そんなに色を感じないかと思いますが
それもそのはず
基本的に金属は無彩色です。
明るさや暗さは異なりますが
基本色味はありません。
え?
じゃあ
ピンクゴールドやイエローゴールドは何?
となりますよね。
これもまたちゃんとした金属です。
実は有彩色の金属は
❝金❞と❝銅❞の2種類だけなんです。
この2つの金属は
光の波長の内
一定の波長を吸収することで
黄味や赤味の発色を有しています。
じゃあ他の金属はというと
全ての波長を反射することによって
銀色などの無彩色の色味になるわけです。
ということで
ピンクゴールドの場合は必ず
銅が含まれた合金ということになります。
純金でピンクゴールドはあり得ないので
皆さんくれぐれもご注意くださいね!
ちなみに
グリーンゴールドやレッドゴールド
ブラックゴールドやホワイトゴールド
といったカラーゴールドも
全て他の金属を混ぜて色味を調整しています。
同じ名称のカラーゴールドでも
配合比率の差で
見え方が異なってきますので
こだわりたい場合は
実物を見てからご検討くださいませ◎
当工房では
「イエローゴールド」
「ピンクゴールド」
「ホワイトゴールド」
をご用意しております!

特にピンクゴールドは
わりと赤味が強めで
他社さんで言うと「ローズゴールド」
というカラー名のものに
近い色味だと思います◎
ついぶ工房の京都本店で
ちゃんと自社配合でご用意してるんですよ ♪
実際に店長の同期が
その配合をやっていたようですが
結構 難しいんだとか…
金属は一部を除いて
かなり高温にならないと液状にならないので
汗だくだそうです。
ぜひ現物をご覧いただきたい
ついぶ工房自慢の色味です◎
◆金属の性質「硬さ」について
金属は❝硬い❞というイメージが強いですよね。
確かに硬いです。
でも「かたい」にも色々ありますよね。
店長が学生の頃に
バイトに行っていた先の先生曰く
「❝かたい❞と一概に言っても
どの性質を指すのかで答えが変わる。
❝曲がらない❞という意味では
金属よりも木の方がかたいのではないか。
❝削れない❞という意味では
木よりも金属の方がかたいのではないか。
❝変形しない❞という意味では
木や金属よりも石の方がかたいのではないか。」
うーん…哲学。
延々と議論出来ちゃいそうです。
文面にしてしまえば
漢字である程度は
区別できそうな気もしますが
言葉やニュアンスになってくると
如何せん難しくなってきますね。
私が思うに金属の❝かたさ❞は
「硬い」という漢字がしっくりくると思います。
特に銅と他の金属が組み合わさると
より強固になることが多いです。

当工房で取り扱っている金属で言うと
「ピンクゴールド」と「プラチナ」は
硬さの違いがわかりやすい方なので
それを例に挙げましょうか。
実際に制作していると
ピンクゴールドは
曲げにくいし伸びにくいしで
形を作る上では難易度高めになります。
でも案外 磨くのは楽で
根気がなくても
綺麗に光ってくれやすいです。
それに対して
プラチナは粘り気が強い金属で
曲げたり伸ばしたりは
女性でも
頑張れば出来ちゃうくらいの硬さです。
が
磨きの作業。
コレが思ったより大変…ってなる方が
比較すると一気に増える気がします。
実際スタッフ達からも
「光りにくい」という声が上がるくらいです。
それでも光らせるんですけどね。
そこはプロの意地というやつで…。
さて
この違いから想像するに
「変形が気になる」という方はピンクゴールド
「スレ傷が気になる」という方はプラチナ
がオススメになりますね◎
もちろんどちらの金属も
手作業で作れるという時点で
変形もしますし傷も入るのですが
❝比較的❞強い傾向はそれぞれあるので
気になる方はご参考までに ♪
◆金属の性質「変色」について
金属って
変色や劣化するってイメージがありませんか?
いや確かにするんですけど
お客様とお話していると
我々と異なるイメージが
ちょこちょこあったりします。
ので
今回はそのあたりついて
お話したいと思います!

一番多いのは
「錆びたりしますか?」
というご質問です。
“金属”という括りで話すのであれば
答えは「Yes」です。
これまでお話してきた中で
察する方もいることでしょう…
そう
金属によります。
同じ金属同士でも
性質が異なると変化も異なってくるんです◎
ではそもそも
「錆びる」とは
ということなんですが
“酸素と化学反応すること”
なんですよね!
なので常温で酸素と化学反応しすい鉄は
錆びる素材として有名だと思います。
ただこの鉄の錆びも
実はいくつか種類があって
腐食していく劣化タイプと
表面をコーティングする保護タイプがあります。
赤かったり茶色かったりするのは劣化タイプ
黒いのは保護タイプです。
もし良ければ
身近な鉄があれば見てみてください…。
少し話が脱線しましたが
当工房で扱う素材でお話していきます。
・シルバー(SV950)
変色…します!
ただ鉄とは異なって
“錆びる”わけではないんですよね。
実は銀は硫黄分や塩素分に反応して
最終的には黒に色が変わります。
硫黄か塩素かで
表面の質感も変わりますよ◎
硫黄の場合はツヤのある黒色で
比較的 被膜は薄い気がします。
伝統工芸では敢えて
この反応を使った技法もあるんですよ!
温泉街だと歩いてるだけで
色が少しづつ変わるなんてことも…。
塩素の場合はくすんだ黒色で
比較的 被膜は厚めな気がします。
かなりしっかりついて取れにくいので
有名ブランドのアクセサリーの黒い部分は
塩素反応なんじゃないかな…
って店長は思ってます。
・ゴールド(K18:イエロー、ピンク、ホワイト)
変色…します!
ただシルバーとは少し異なり
急激な変化はあまり見られません。
塩素と相性が悪く
黒ずむことがあったりしますが
日常で使っている分には
日々の磨耗もあってか
「色が濃くなった?」
くらいで済むことも◎
ホワイトゴールドは
人によっては“黄色くなる”
というイメージの方がいらっしゃいます。
が
表面にロジウムという金属で
メッキががかかっている場合
それが取れていくことで“黄色くなった”
という印象になりやすいようです。
ちなみに当工房では
メッキはかけていないので
ありのままのカラーを気に入っていただければ
比較的
イメージは持続してご使用いただけます!
・プラチナ(Pt900)
変色…ほぼしません!
ただし
濃度の高いものや
日々塩素に触れる場合は
表面がくすんでしまうこともあるので
要注意です。
アルコールや海水浴もOK◎
だからこそ結婚指輪でも人気なんですね ♪
シルバー以外は
基本的に変色をほぼしない
もしくはしにくい
ということですが
限度はもちろん存在します。
特に純金(K24)や純プラチナ(Pt1000 or Pt999)
上記の2つは構造上安定した金属のため
変色はほとんどしないとされています。
その代わり強度が低く
変形や傷が入りやすいという
デメリットも少なからず出てくるんです。
ゆえに合金化といって
強度をあげるために他の金属を混ぜ
日常使いがしやすいよう
工夫をしているんですよ!
ただそれによって
他の金属の性質も受け継ぐことになるので
“純”だったときと比較すると
変色はしやすくなってきます。
なので気になる方は
温泉やプールだけでなく
海水浴や家事でも
指輪は外すのがオススメです◎
もちろん変色をしても
それを取ることは可能です!
随分と奥まった部分は難しいですが
表面の膜を取ってしまえば
また綺麗な輝きを取り戻せます。
当工房でご製作いただいた指輪は
大きな傷や歪みがなければ
¥1,100(税込)~で
約1週間程度のお預かりで
綺麗にできちゃいますよ◎
イベントの前や晴れの舞台の前にでも
ぜひご検討くださいませ。
◆途中ですが…
めちゃくちゃ長くなっちゃいました。
実は書きたい事が
まだまだ終わってないんですよ。
長いと読むのも疲れちゃいますよね…
なので
今回は次回に持ち越すことにしました ♪
次回も金属の変色について
お客様から頂くご質問で
比較的多い内容を例題に
お話させていただくところから
また始めさせていただきますね◎
いやぁ私もびっくりです。
書き終わんないなぁと頭を悩ませてました。
そんなこんなですが
どうぞ次回も宜しくお願いいたします…。
皆さん
お身体にはお気を付けください!
それでは ♪
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